住宅における、音、光、熱、湿度、室内気候といった物理的条件と住宅デザインを考える「ハウジング・フィジックス・デザイン研究会」の記録。貝島桃代、西沢大良、三分一博志、曽我部昌史、五十嵐淳、藤本壮介、小泉雅生ら7人の建築家たちは、さまざまな物理的条件をどのように住宅デザインに纏め上げていったのか。「環境配慮建築」の枠内では通常語られることのない建築家たちの作品に焦点をあて、新たなデザイン言語を獲得するためのリソースとしてのハウジング・フィジックスを考える。
難波和彦×小玉祐一郎×小泉雅生による鼎談「日本の住宅と環境技術」や年表も掲載。


第Ⅰ章 study
Study1：ハウス＆アトリエ・ワン　
貝島桃代，田辺新一

Study2：板橋のハウス
西沢大良，高間三郎

Study3：ストーン・ハウス
三分一博志，岩田利枝

Study4：曽我部邸
曽我部昌史，須永修通

Study5：ANNEX　
五十嵐淳，鈴木大隆

Study6：T House
藤本壮介，佐久間哲哉

Study7：アシタノイエ　
小泉雅生，宿谷昌則


第Ⅱ章 Dissertation
論考：ハウジング・フィジックス・デザインの可能性　小泉雅生

第Ⅲ章 Conversation
鼎談：日本の住宅と環境技術
小玉祐一郎×小泉雅生×難波和彦

第Ⅳ章 Key Concepts & chronologic table

Key Concept01:熱的バリアフリー　藤江創
Key Concept02:空気の流れ　戸部芳行
Key Concept03:光のコントロール　藤江創
Key Concept04:緑化　奥村理絵
Key Concept05:熱環境的緩衝空間　柴原利紀
Key Concept06:呼吸する壁　奥村理絵
Key Concept07:光を呼び込む　槻橋修・田原香織
Key Concept08:太陽エネルギーのデザイン　奥村理絵
Key Concept09:熱を蓄える　深澤たまき
Key Concept10:配置による通風　深澤たまき
Key Concept11:音環境　柴原利紀
Key Concept12:面的な制御　戸部芳行
Key Concept13:水のデザイン　槻橋修・田原香織
Key Concept14:素材からの発想　藤江創



日本語
288頁・182×116mm・2008年