瀬戸内海に浮かぶ人口50人ほどの小さな島「犬島」。
その島の集落で、2010年から「家プロジェクト」がスタートしました。
空き家や空き地が活用され、現代アートを展示する小さなスペースが点在し、今では年間約3人が訪れるようになっています。
この本では、玄関口である港、小さな展示スペース群、アート作品、島の風景、自然、畑仕事や散歩をする島民の生活の様子などを、船で島にたどり着いてその集落の中を歩くように構成しています。
水平に広がる横長のフォーマットを活かした写真の数々を、犬島の見取り図や建築の図面などと共に収録。
建築家の妹島和世さんがつくりたいというモノを、様々な条件を踏まえながら制作されました。
製本も(見た目は普通ながら)珍しいもので、独特の開き具合を実現『豊島美術館写真集』と同じく丁寧な、つくりになっています。
日本語・英語・中国語・韓国語
80頁・195×295mm・2014年