2016年3月13日から7月までMOMAで開催されていた展覧会カタログ。


伊東豊雄のせんだいメディアテークや、SANAAの金沢21世紀美術館などこれまでの日本建築のイメージを覆すような、白くて、流れるような、軽やかな建築。

そしてその作風は、彼らの次世代となる平田晃久や石上純也、藤本壮介たちにも受け継がれ、世界へと流れる。

伊東豊雄を中心に1990年代以降に現れた日本の建築家6名による44作品を紹介し、伊東豊雄から始まる日本建築の新しい流れに焦点を充てる。

キュレーターは、今年の秋にリスボンにオープンするリスボン現代美術館のアート・ディレクターに就任がきまったPedro Gadanho。
藤森照信と五十嵐太郎がエッセイを寄せる。


伊東豊雄：
せんだいメディアテーク，ブルージュ・パヴィリオン、サーペンタイン・ギャラリー・パヴィリオン、Tod's表参道ビル瞑想の森市営斎場、多摩美術大学図書館、座・高円寺、カリフォルニア大学バークレー美術館、伊東豊雄建築ミュージアム、台湾大学社会科学部棟、岐阜メディア・コスモス、台中メトロポリタンオペラハウス

妹島和世：
梅林の家、鬼石多目的ホール、犬島家プロジェクト、京都の集合住宅、なかまちテラス

SANAA：
金沢21世紀美術館、トレド・ガラス・パヴィリオン、ツォルフェライン・スクール、ニュー・ミュージアム、ロレックス・ラーニング・センター、グレイス・ファーム、台中市文化センター

西沢立衛：
森山邸、十和田アート・センター、豊島美術館、千住博美術館、Garden&House

藤本壮介：
House N、武蔵野美術大学図書館＆美術館、House NA、べトン・ハラ・ウォーターフロント・センター、サーペンタイン・ギャラリー・パヴィリオン

平田晃久：
masuya、architecture farm、Bloomberg Pavilion、Foam Form、Tree-ness House

石上純也：
神奈川工科大学KAITO工房、神奈川工科大学多目的広場、house with plants、金門港旅客ターミナル、ハウス・アンド・レストラン


エッセイ：
藤森照信「Magical Spatial Inversion 」
五十嵐太郎「New Architecture after ‘History’」
Julian Worrall「The Deep Field:Resolving the Japanese Constellation」

英語
254頁・308×245mm・2016年