今年は没後35年、来年は生誕115周年を迎えるマルセル・ブロイヤー。
それを記念し、来年、都内でも展覧会が開催される予定。

スチール・パイプを使った機能性とデザイン性の高い家具や自転車デザインの数々、曲線を使った柔らかさを感じさせるコンクリート建築。バウハウスで学び、パイプを用いて制作された椅子「ワシリー・チェア」を生み出し、アメリカに渡ってからは、W・グロピウスと協働で活動するほか、ハーヴァード大学で教鞭を持つ。当時の教え子であったアメリカ・モダニズムを代表する建築家であるフィリップ・ジョンソンやポール・ルドルフらに影響を与えるなど、今日の建築デザイン界に多大なる功績を遺したM・ブロイヤー。

P・ルイジ・ネルヴィとの協働作、パリ・ユネスコ本部やホイットニー美術館（現在は、メトロポリタン美術館新館であるメット・ブロイヤー）などの代表作で知られる。

本書は、バウハウスでの活動からグロピウスとの親交、アメリカでの自身の事務所設立までを包括的に紹介した完全作品集。

住宅、家具、公共建築作品を約500点に及ぶ図版とともに収録します。

プロイヤー自邸、Hagerty House、Frank House、Chamberlain Cottage、Geller House Ⅰ、Robinson Houseなどの住宅から、パリ・ユネスコ本部など。



英語
380頁・238×305mm・2016年