重森三玲―永遠のモダンを求めつづけたアヴァンギャルド (シリーズ京の庭の巨匠たち)
¥2,619(税込)
作庭家であり庭園研究者、茶道史家であり茶室を設計する茶人、花道史研究家であり近代いけばなの理論家である重森三玲。美の理想を完璧なまでに追い求めた芸術理想主義者は、巨石を花のごとくに立て、色彩を加え、メッセージに満ちた立体造形芸術として庭を表現した。神がみと交信し、響あう空間としての超自然の庭を創造しようと試みるなかで、三玲の意識は、当然の帰結として普遍的な美・永遠のモダンを追求することに収斂・昇華した。その新しい感覚と挑戦のもとに多くの庭を21世紀に残した三玲は、当時もいまも伝統だけではあきたらない日本の若者たち、さらには欧米の人たちから熱い視線を浴びる。
■掲載庭園
東福寺方丈「八相の庭」/ 東福寺 光明院「波心の庭」/ 龍吟庵「龍吟庭」「不離の庭」「無の庭」/ 善能寺「仙遊苑」/ 光清寺「心和の庭」と「心月庭」/ 瑞峯院「独座の庭」と「閑眠の庭」/ 瑞応院「如々庭」と「楽紫庭」/ 旧重森邸(重森三玲庭園美術館)「無字庵庭園」/ 石清水八幡宮「社務所の庭」と「鳩峯寮」/ 貴船神社「天津磐境」/ 松尾大社「曲水の庭」と「上古の庭」/ 正伝寺「獅子の児渡し」庭園/ 芬陀院「雪舟の庭」/ 霊雲院「九山八海の庭」「臥雲の庭」
日本語
119頁
218×194mm
2007.9