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安藤忠雄 仕事をつくる 私の履歴書 【改訂新版】

2,145(税込)

  • 安藤忠雄 仕事をつくる 私の履歴書 【改訂新版】

学歴も社会的基盤もない。仕事は自分でつくらなければならない。気力、集中力、目的意識、強い思いが、自らに課したハードルを越えさせる――

フランス、イタリア、ドイツ、アメリカなど欧米、そして中国、韓国、台湾などアジアでのビッグプロジェクトも注目を集める世界的な建築家が「明日を担う子どもたちが夢を見いだしてほしい」と、自ら建築費を負担して日本全国に図書館「本の森」をオープンさせている。80歳を迎え、ますます精力的に仕事をし続けるANDOを突き動かす、そのエネルギーの源泉はどこにあるのか。

本書には、出世作「住吉の長屋」から2021年オープンのパリの現代美術館「ブルス・ドゥ・コメルス」までの代表作品がカラー写真で一同に並ぶ豪華なミニ写真集を挟み、目で見るANDOの軌跡にも読者は打ちのめされるだろう。

プロボクサーとして闘った高校時代から、先鋭的な芸術家との切磋琢磨、国内外の名建築を身体で吸収した建築行脚を経て、大学進学を諦めざるを得ない環境のなか独学で1級建築士となる。住宅から始まった建築家の道は、誰も見たことのなかった、誰にもまねできない建築によって、日本を飛び出し世界につながっていく。「仕事をしながら建築を学んできた。私の歩んできた道は、模範というには程遠い。が、この一風変わった歩みが、若い人を少しでも勇気づける材料になれば幸いだ」

本書は2011年の東日本大震災のさなかに日経新聞に連載していた「私の履歴書」が元になっている。震災からの復興に日本の未来がかかっていると、縮む日本人を叱咤する異色の半生記だったが、それから10年。コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻、温暖化、と日本を越え地球をめぐる危機的状況はエスカレートしている。自身もこの10年の間にガンとの闘病で5つの臓器を摘出した。それでも今を全力で生きる姿は、日本人に生きる目標を取り戻させ、子どもたちには自立を促す強いメッセージに富んでいる。


日本語
256頁
136x194mm
2022.8

数量

【目次】
建築家の仕事:独学でつかんだ天職
母の生家へ養子:厳しくも優しい祖母
予期せぬこと:初めての大病におろおろ
中学校の先生:「数学は美しい」と熱血指導
ボクシング:弟を追ってプロデビュー
大学進学希望:家計と学力の問題で断念
建築行脚:丹下作品に感動しきり
芸術的感性:若手が集まり互いに刺激
家族:仕事上も妻と支え合い
目標果たす覚悟:専門書片手に昼ごはん
旅行:7カ月ひとりでヨーロッパへ
大阪:強い思い放っておかぬ街
1960年代の出会い:文化の先鋭たちが躍動
事務所のルール:仕事道具は自分持ち
アトリエ:買い取らされた家を増築
住吉の長屋:外部は窓なし、中庭から光
光の教会:予算の壁を絆で超える
神戸市北野:開発を見直す機運育む
芸術家の同志:美を死の直前まで追求
海外での個展:展覧会MoMA/ポンピドー
佐治敬三さん:自由で豪胆な経営者
直島:感性を磨く芸術の島に
阪神・淡路大震災:復興へ心をひとつに
米大学で教鞭:授業がまさに国際交流
東大教授に就任:頑張り屋の学生ばかり
連戦連敗:しつこく挑戦、次の糧に
たくましい女性たち1:こどもの可能性引き出す空間
たくましい女性たち2:アートのための空間
セビリア万博:チームの力
瀬戸内:美しい風景復活へ植樹
表参道ヒルズ:「心の風景」残した建物に
東京湾に「海の森」:ゴミの山を緑の森に
桜の会・平成の通り抜け:市民の手で元気な街に
東日本大震災:戦後日本最大の危機
未来を担う子供たち:自立した個人育てる教育を
人生100年時代:美しく歳重ねるには、努力が要る
二度目の大手術:五臓なくとも人生は諦めない
こども本の森:育ててくれた社会へ恩返し

巻末特別対談
VS山極寿一氏「子どものときに、子どもせな、人間は育ちません」

代表作品(カラー写真で約30点を収録)

システム商品コード
000000006400
独自商品コード
234409
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