ミース・ファン・デル・ローエ：シンプルな難しい芸術
￥3,300（税込）
ミースの北米での活動を紹介する1冊。
ミース・ファン・デル・ローエがドイツからアメリカに亡命したのは1938年。すでに50歳を過ぎており、建築界の巨匠のひとりとして認められていた。
ミースが1959年に設計したシーグラム・ビルの初代シーグラム社社長フィリップ・ブロンフマンの娘、フィリス・ランバートによる批評や現代アーティストによる解釈、ミース自身の言葉やドローイングも収録。
空間と構造の追求、「都会のジャングル」に明晰さをもたらすための取り組み、建築に動きを生みだすための並外れた能力など、本書ではミースのアイデアの本質を捉えようと試みる。ミースは新しい建築は「精神の真髄からのみ解き放たれる」「精神的決断が生みだす空間表現」であると理解していた。形而上学的な世界観の中で、「シンプル」という困難な芸術を成し遂げたのである。