新建築2005年11月号臨時増刊 / 日本の建築空間
¥5,238(税込)
空間という視点で選んだ100の日本建築
この本は、日本建築を「空間」という視点で描いた「通史」です。通史というのは、特定の時代だけを扱うのではなく通してみる歴史のことです。一方、建築について考えたり語ったり勉強したりする上でもっとも大切な要素が空間であることはいうまでもないことです。しかし、このふたつを合わせた視点で日本建築を見てゆく本はこれまでありませんでした。 建築というものは、勝手に生えてくるものではなく、宗教的、政治的、社会的、あるいは個人的な、何らかの強い意志を反映して立ち現れくるものです。そしてそこには、その意志を強く反映した空間の構成が同時につくりだされている、そういうものです。 ですから、人間の営みである空間表現とは、時代を経ても決して古びていくようなものではありません。この本は、そうした空間表現の積み重ねこそを、知っておきたい歴史と考え、紹介しています。 その掲載建築選択の作業は5人の監修者の方によって行われました。飛鳥時代から21世紀までの中から100の建築を選んでもらい、その空間の多くを新たに撮り下ろして掲載しています。パラパラめくれば、建築空間の時間旅行が楽しめますし、巻末のデータ、図面と併せてみれば資料性の高い専門書としてご利用いただけます。
日本語
404頁
296×222mm
2005年11月