アルジェやブラジリア、チャンディガールの前にル・コルビュジェが描いた壮大な都市構想をまとめた書籍「Le Ville Radieuse」を初の翻訳。装丁デザインも当時のままに、ル・コルビュジェの都市思想を余すことなく再現することを試みた渾身の一冊。
編者は、早稲田ル・コルビュジェ実測調査研究会の顧問を務める白石哲雄。
※(SD選書の「輝く都市」とは内容がことなります)
1935年、当時40代後半だったル・コルビュジェによる壮大な都市構想を描いた本書。
都市の姿が大きく変わろうとする時代、若き建築家にしてアーティストだったコルビュジェは、なにを考え、主張したのか、その後の世界のあり方を一変させた最重要著作!
自作の図面、模型はもちろん、当時の写真やコラージュ作品も収録。
世界中の都市計画に影響を与えた壮大なヴィジョンの全貌がここに!
第1章:
・私は魅せられる
・前置き
・1932年のバカンス
・計画、すなわち独裁者
・個人の自由
・無益な所有
・不毛な消費、実りある消費
・自由、平等、博愛
・現代における良心
第2章:
・現代の技術
・集結:ラ・サラ城における会議
・古い習慣の打破
・適正な呼吸
・空気、音、光
・居の効果的な高さ
・人口地盤
・そして空爆?
第3章:新たな時代
・余暇
・危機の解決
・どこで金を得るのか?
・法則
・本質的な喜び
第4章:輝ける都市
・これらの研究は(・・・・)立脚する
・行動への誘い
・パリの危機
・生きる!(呼吸する)
・生きる!(居住する)
・通りの死
・デカルトはアメリカ人なのか?
・新しい都市が古い都市に取って代わる
・生物学的要素:居住1人あたり14平方メートルという基礎単位 ㎡
・決断
・輝ける都市の図版
第5部:プレリュード
・現代の生活の情景
・予見の教師たち
・集合の新しい状態
・ボリジョイ・・・あるいは偉大さの概念
・ローマ
・土地の可動化
・図表は語る
・包括的処理
第6部:諸計画
・最終表明
・パリ
・南米
・アルジェ
・ジュネーヴ
・アントワープ、左岸
・モスクワ
・アルジェ、ウジ・ウカイア
・ストックホルム
・ローマ
・バルセロナ
・ヌムール
第7部:農村部の再編成
・我が村
・輝ける農場、輝ける村落1933-1934
・農民たちへの回答
第8部:結論
・完全なる都市計画
・建築したほうがよい
編者である白石哲雄が顧問を務める早稲田大学ル・コルビュジェ実測調査研究会による展覧会「ル・コルビュジェ:ロンシャンの丘との対話展ール・コルビュジェの現場での息吹・吉阪隆正が学んだもの」