トーレ・ダヴィッド 不法な垂直コミュニティ
¥8,800(税込)
90年代に経済危機により建設が途中で頓挫した、ベネズエラの45階建てのビル。その後10年ほどは放置されていたが、そこにはいつしか多くの人が勝手に住み着いた。世帯は700以上、人数では3000人を超える。
著者、アーバンシンクタンクはこの廃墟となった高層建築物に一年間滞在して、フィジカル、およびソーシャルなオーガナイゼーションを実際に調査し、書籍へとまとめあげた。
イワン・バーンの写真を豊富に掲載し、住民による占拠の様子や、インフラが整備されない状態で建設が止まったこのタワーで、ヘアサロン、ジム、グローサリーショップなど日々に必要なものを人々がどのように工面しているのかをドキュメントする。
著者は、この不法な集落にこそ実験と革新のポテンシャルがあり、そしてそれらが公平でサスティナブルな未来へと向かうデザインの構築を目的としているということを、この違法な垂直コミュニティと住人を支える建築について調査することで示唆する。そして全ての人に向け新しい行動を起こすよう提言をしている。
英語
416頁
172×243mm
2012年