戦後の東ドイツ建築とは
第二次世界大戦後に東ドイツに建設された建物は、単調なソビエト風のプレハブセメントブロックとしてこれまで建築の歴史における評価の対象とならずにいた。
しかし、ドイツ民主共和国の建築は、近代性と効率性を考慮して設計され、新しい国と新しい経済社会システムの誕生を告げている。
著者ハンス・エンゲルスは、解体されずに生き残った象徴的なモダニズムの建物を撮影するために東ドイツ中を旅し、時の試練に耐えて残ってきた、映画館、高層ビル、レストラン、博物館、コンベンションセンター、駅などを紹介していく。
かつてこのデザインを実現させた哲学はいまでは時代遅れかもしれないが、レトロな魅力はかつてないほど強くなっている。
紹介される作品は70超。
美しい写真を豊富に掲載し、巻末に竣工年や建築家、説明文をまとめたセクションも収録。
英語
208ページ
248 × 284mm
2019/9