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建築の聖なるもの: 宗教と近代建築の精神史/土居 義岳

4,180(税込)

  • 建築の聖なるもの: 宗教と近代建築の精神史/土居 義岳

19世紀末から20世紀にかけて、宗教学から生まれた「聖なるもの」という概念が、建築の意味をどう変容させたのか。フランス革命に端を発する、国家による空間管理、歴史的建造物、文化財学の展開から、20世紀初頭の聖芸術運動や先進国首都の都市計画まで、建築の近代を根底から問い直す。

カバー写真:二川幸夫

[主要目次]
はじめに パリのノートル=ダム

I 聖と俗の長い葛藤
第1章 宗教と世俗の逆転――教会財産から国有財産へ
第2章 行政に管理される宗教建築――19世紀教会の公共サービス施設化
第3章 近代概念としてのカテドラル――王家菩提所サン=ドニの空間的意味の多層化
第4章 挫折するモニュメント――カトリック教会と世俗的共和国との空間をめぐる闘い
第5章 教会建設の社会体制――合理主義の揺籃としての19世紀パリの教会建築
第6章 教会施設を所有するということ――1905年の政教分離法による「聖なるもの」の自立

II 「聖なるもの」の形成
第7章 発見された根源としての「聖なるもの」――近代における建築起源論
第8章 「聖なるもの」による建築の再定義――20世紀建築のひそやかな水脈
第9章 運動としての「聖芸術」の誕生と展開

III モニュメントと近代精神の共振
第10章 教会建築の現代化――20世紀パリにおけるカトリック教会造営運動
第11章 帝国的なものとしてのオベリスク――近代における復活をめぐって
第12章 生者と死者を媒介する――帝国理念における「聖なるもの」と都市計画
第13章 「聖なるもの」を目指して――前衛思想における世界創生理念
第14章 歴史からの脱出――近代なるものと建築史学

おわりに ロンシャンのノートル=ダム=デュ=オ礼拝堂
あとがき


日本語
400頁
190 x 136 mm 
2020.2

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000000005382
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