断面で読み解く世界の建築
¥3,080(税込)
建築における断面図の歴史、進化、使用法について多くの事例と文章でわかりやすく書いた本
建築図面において、断面図は物体や建物を縦に切断した表現である。外観と内観を同時に表し、内外をへだてる素材、膜、壁を一覧でき、通常は目に触れることのない光景を描き出す。断面図の役割は、単に建築を記録するだけにとどまらず、幅広く設計案の探求・実験・描写に活用されている。つまり建築のイノベーションにおいて断面図が鍵を握っているとも考えられる。
本書では、「断面」という視点が建築のデザイン・設計・実践においていかに複雑かつ重要な役割を持っているかを理解するために、断面を7種類に分類。そして過去100年間に創造された重要な建築から63点を選び、その機能を断面という視点から分析し紹介している。それぞれの建築デザインにおける断面の役割についての解説は必読で、的確な分析は探求心を満たすに違いありません。
平面図についての歴史や効果を記した書籍は数あれど、建築における断面図の歴史、進化、使用法について多くの事例と文章でわかりやすく書いた本は一冊もない。断面を7タイプに分けて名称をつけたアプローチも斬新で新鮮。
日本語
208頁
277 x 190 mm
2016年11月