ピーター・クックは、半世紀以上にわたって建築界の中心的人物として活躍してきた。1960年代に過激で実験的なグループ「アーキグラム」の創設者として国際的に知られるようになり、2002年にはRIBAロイヤルゴールドメダルを受賞。また、ICA（Institute of Contemporary Arts）ロンドン校の元ディレクターであり、バートレット建築学校（University College London）の名誉教授および元学長も務める。

この興味深い回顧録は、エネルギー、熱意、魅力に満ちており、彼の人生と仕事を通して、建築における主要なテーマを探求する。幼少期と建築教育、建築界の重要人物との関係、国際的な教育・講演活動など、彼の多彩で幅広いキャリアが紹介される。また、バートレット校の指導者として、かつて低迷していた世界的に有名な建築学校の評判を回復させた中心人物としてよく知られている彼の内部事情も紹介。

「Plug-in City」をはじめとする彼の最も有名なドローイングや、オーストリアのKunsthaus Grazやウィーン経済商科大学のDepartment of Law and Central Administration Buildingなどの建築物の写真をフルカラーで掲載した本書は、建築界で最も有名な反逆者のひとりの人生を垣間見ることができる。


英語
176 p
240 x 170 mm
2021.9