元木大輔 / DDAA LAB作品集『Hackability of the Stool スツールの改変可能性』
¥5,500(税込)
気鋭の建築家・元木大輔(1981-、DDAA代表)による『Hackability of the Stool スツールの改変可能性』は、アルヴァ・アアルトの名作椅子「Stool 60」をモチーフに、最大公約数なデザインの過程で削ぎ落とされてしまった、多様で、ニッチで、ささやかな機能を付加することで、その機能の拡張を探求したプロジェクト。330点余りのスケッチをふまえ、100のアイデアが実際に制作された。
2020年には、実現したスツール100脚の写真(撮影:長谷川健太)をInstagramで1日1案ずつ、100日間連続投稿。本書は、これら100脚の写真に加えて、330点余りのスケッチを一挙に収録。またアルテックの協力によりアアルトの「L - レッグ」をめぐるアーカイブ写真の掲載が実現、これらはZineやリトルプレスのシーンで人気のリソグラフで印刷し、その表情が楽しい仕上がりとなっている (印刷技法の特徴として、印字面に多少の誤差が生じます)。
書籍をスツールに、表紙の厚紙を”アタッチメント”に見立て、あえて書籍本体と表紙を接着しない造本は、デザイナー高室湧人による。アタッチメントを外すと、シンプルなPUR製本の書籍が「白い塊」としてあらわれる。その存在からは、「書籍とは」「建築とは」という知的な問いかけにも誘われるよう。
日本語
622頁
128 × 175mm
2022.02