カルロ・スカルパ:ヴェネツィアのクェリーニ・スタンパーリア財団
¥9,350(税込)
カルロ・スカルパが1961年から1963にかけて地上階と庭園の改修を手掛けた「クェリーニ・スタンパーリア財団」のプロジェクトを紹介。
ヴェネツィア中心部に位置し、16世紀のヴェネツィア貴族クエリーニ家の邸宅として建造された宮殿。1869年にクエリーニ・スランパーリア家の最後の当主、ジョバンニ・クエリーニ・スタンパーリアの遺志のもと、財団が設立され、現在はクエリーニ家のコレクションを収蔵する美術館として公開されている。
スカルパによる改修工事では、会議室と庭を特徴づけるディテールと素材が復元された。
多色大理石の床、四角い洗い出しコンクリート、上部を切り落としたトラバーチンスラブ、クリスタルの表面、鉄、真鍮、チーク材でできたエントランスの橋、ホールと通路を隔てるイストリア石のブロックの金の挿入、庭を迷路のようにかたどる大理石の水盤まで、独自の工夫が施されている。
100点以上の記録写真、スカルパによるインテリアや中庭のドローイングやスケッチも収録。