ドイツ連邦議会の選挙が行われる前から、比例代表制の影響で議席が余っているため、より広いスペースが必要であることは明らかだった。しかし、新しい代表とそのスタッフはどこに行けばいいのだろうか。新しい建物を建てる時間はほとんどなく、効率と持続可能性に関する野心的な目標を達成しなければならなかった。その答えが、首都ベルリンにある400人の代表を収容する7階建ての建物「ルイゼンブロック」だ。

モジュラー設計のおかげで、計画から建設までわずか2年で完成。ザウアーブルッフ・ハットンが設計したこの旗艦オフィスビルは、2021年12月にオープンした。7,000万ユーロの予算内に収まっただけでなく、そのサステナビリティコンセプトには「ウッドサイクル」の要素も含まれており、建設に使用した2,500m³の木材は、同量の木を新たに植えることで相殺される。ベルリンのシュプレー川に建つこのビルは、本誌5月号で紹介する魅力的なモジュール建築の事例のひとつである。本書では、素材、構造、建築様式が多様化した世界各地の優れた事例を紹介する。


ドイツ語・英語
128頁
210 x 297 mm
2022.5