December 2022/January 2023: The architect’s house + AR House

建築をつくるのに建築家である必要はない。私たちは皆、自分の環境の建築家であり、自分が暮らす空間を常に作り変え続けている。やかんの手の届くところにあるティーバッグ、午前11時の日差しを浴びるアームチェア、完璧に並べられた未読の本棚、そして乱雑に積まれた愛読書。サム・ジョンソン＝シュリーは今号の基調講演で、これを「生活のデトリタス」と表現し、家を「夢想家の潜在的な欲求を満たそうとする無意識による断片の寄せ集め」という点で、夢想にたとえている。夢のマイホームを実現できることは稀だが、建築家の手にかかれば、その家は住む人にとって唯一無二の存在となり、家とは何か、どう住むべきかを問いかけるような、驚くべき結果をもたらす。本号では、そのような4つの住宅を再訪するとともに、メキシコ、日本、タイ、ベトナム、バハマの革新的で魅力的な住宅を取り上げ、2022年度ARハウス賞の最終選考に残ったプロジェクトを祝福する。


英語
114頁
230×283ｍｍ