a+u 2024年4月号 特集:食をめぐる建築
¥2,852(税込)
『a+u』4月号は中村航、小林恵吾、宮原真美子らをゲスト・エディターに迎え、食と建築を特集する。食糧不安は、人新世の時代に都市が直面する大きな課題である。本号は建築と都市のデザインがこの世界共通の課題に相対した際、代替戦略となりうるプロジェクトを紹介する。5つのテーマ - 新しい生産、グローバリズムと国家戦略、都市化する食、コミュニティと食、文化の探求 - にまたがって、20以上の様々なスケールの作品を掲載した。垂直都市農場のようなプロジェクトは現実的に向かうことのできる方向を示し、孤立した工業港湾に酪農を導入することで都市と再統合することを目的とした酪農フローティング・ファームのようなプロジェクトは既存概念に疑問を投げかける。食は、基本的生存のためだけでなく、コミュニティや、人間のための環境を醸成する上でも不可欠である。ここで建築は、農業革新、形態、コミュニティ、持続可能性が出会う坩堝として機能する。
序:
食と建築
中村航
新しい生産
酪農フローティング・ファーム、ゴールドスミス
カサワビ・クープ、隈研吾建築都市設計事務所
スラヴォニア黒豚エコ養豚場、SKROZ
エッセイ:
食の安全保障がつくる風景
小林恵吾
日本さかな専門学校、手塚建築研究所
エッセイ:
魚から商品へ:
陸と海景とを連結するロンドンのビリンズゲイト市場
アンドレ・タヴァレス
グローバリズムと国家戦略
ウェスト・ルイヴィル・フードポート、OMA
バーティカル・ファーム・エントランス棟、ファン・ベルゲン・コルパ・アーキテクツ
垂直都市農場、イリメルゴ
タマサート都市屋上農場、ランドプロセス
アグリポリス--パリ・エキシビション・センター・ホール6、ヴァロデ・アンド・ピストル
ピクニック、ライラ・ゴハール
エッセイ:
都市における食関係の生産施設の近未来予測
二村悟、後藤治
コミュニティと食
ビッグ・ルーフ、1+1+アーキテクツ
チッパーフィールド所員食堂、デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツ
マクドナルド・シカゴ旗艦店、ロス・バーニー・アーキテクツ
テラス・ダ・コスタ・コミュニティ・キッチン、コレクティーボ・ウェアハウス+アトリエモブ
エッセイ:
近代史における共同性と食空間
須崎文代
都市化する食
デザイン・ディストリクトの食堂、セルガスカーノ
勝利仮設市場、LUOスタジオ
Megane Coffee & Spirits、rhythmdesign
TRACK / TRUCK、中村航、小林恵吾、宮原真美子
B-Flat COMMUNE、モザイクデザイン
エッセイ:
食、場所、自然を活用したエディブル・ソルーション:
最新プロジェクトに学ぶ
スーザン・パラム
文化の探求
重慶地下城の火鍋レストラン、蒋波
ラピン・クルタ・ソーラー・キッチン・レストラン、マルティ・ギシェ、アント・メラスニエミ
エッセイ:
皿の外:多感覚経験としてのガストロノミー
永田康祐
日本語・英語
168頁
219×262mm
2024.4
¥5,940(税込)
¥1,760(税込)
RESPONSIBILITY FOR CITIES 建築家シーザー・ペリの思想とデザイン
¥5,500(税込)
DFLA:デルモット・フォリー・ランドスケープ・アーキテクツの作品年表
¥12,100(税込)