ニュー・ブルータリズム 善と美の相剋
¥6,930(税込)

異端の名著、半世紀の時を経て完全復刻。
「私はそこに歴史の創造性をも感じている。
歴史の創造性とは、建築を打破せんとする反建築への意志こそが逆に、建築の歴史を創造してゆくことになるという、建築の歴史の宿命みたいなことだ。」
――西沢立衛
「『ニュー・ブルータリズム』は名著か、悪書か? その受容経緯からすれば、それはもっぱら悪書とされてきた。また現在の目において、事実関係を注視して内容の誤りをあげつらえばきりがない。かたや近年では、忌み嫌われた過去の再評価のなか、嫌悪の対象とされてきた「ブルータリズム建築」への偏愛とともに、本書は突如として古典的な権威と化した。また戦後建築史を描いた最初期の建築史書のひとつであるという意味では、それは遡って読まれるべき名著である。
しかしそのような善悪の彼岸でこそ、本書が投げかけるさまざまな疑問符は、読み解かれるべきときを待っている。」
――江本 弘
日本語
216頁
300x235mm
2025.8
[目次]
1章 1節 はじめに言葉ありき……/2節 フルシチョフ以前の論争
2章 1節 マルセイユのユニテ・ダビタシオン/2節 イリノイ工科大学(シカゴ)
3章 ハンスタントンの中等学校
4章 1節 無形式主義への前進/2節 イェール大学アートギャラリー(ニューヘイヴン)/3節 マニフェスト
5章 1節 ブリュット、非芸術そして異形の芸術/2節「異形の建築」に関する覚書/3節 戦前都市計画の終焉
6章 1節 ジャウル邸(ヌイイ=シュル=セーヌ)/2節 ハム・コモン集合住宅(ロンドン)/3節 ブルータリスト・スタイル
7章 批評家泣かせのブリック・ブルータリスト
8章 1節 イスティテュート・マルキオンディ(ミラノ)/2節 3つのハビタット:ハーレン、晴海、シェフィールド
9章 ある生存者の回想
書誌解題
あとがき