東海紀行01:大陸之色
¥6,500(税込)

「東海紀行」は異分野の研究者・表現者・実践者が集まって中国大陸を旅することからはじまる。そこでの手触りを写真で、詩で、論考でーそれぞれのやり方で描き、それらを束ねたものが文化誌「東海紀行」である。毎号の編成は、そのつど組み立てられ、旅ごとに変化する。さまざまな書き手や作り手を載せ、異なる航路を往来する。そして島と大陸の浮かぶ「東海」という時間と記憶の大海に、しなやかな軌跡を折り重ねていく。
創刊号では、禅・建築・染色を生業とする者たちが集まった。仏教では、あらゆる「かたちあるもの」を「色(しき)」と呼ぶ。つまり「色」とは、布の染みであり、建築の輪郭であり、風景の肌理であり、生活の印影だ。したがって本誌は「大陸之色」と名付けられた。福建省、浙江省、河南省、広西壮族自治区の4つの地域をとりあげ、そのあいだに「禅宗遡行」と「現代中国建築」という2つの章を差し込む構成をとっている。大陸に息づくさまざまなかたち。ここから東海の宇宙へ、読者諸君の航路がひらかれていくことを願う。
(「起港ー創刊の言葉」より)
日本語・中国語
304頁
250x165mm
2026.08
[⽬次]
第 1 章 福建省
華林寺
涌泉寺
コロンス島
南普陀寺
断章 ⼤紅袍とライチ
東海⾷聞録 僧侶の胃袋フィールドノート福建編
第 2 章 浙江省
⻄湖
⾶来峰
霊隠寺
雪竇寺
断章 11 の話
⼿帖 世界最⼤級の布市場―柯橋⽣地市場へ
東海⾷聞録 僧侶の胃袋フィールドノート浙江編
第 3 章 禅宗遡⾏――曹洞宗から
語録 禅を知る⼗⼆の⾔葉
天童寺
阿育王寺
少林寺・達磨洞
⽩⾺寺
永平寺
随筆 坐禅と洞窟についての覚え書
⼩冊 これからの坐禅
第 4 章 河南省
⿓⾨⽯窟
嵩岳寺塔
断章 獣になった酒器
⼿帖 ⼤陸建築装飾採集
⼿帖 ⽩酒⼿帖
東海⾷聞録 僧侶の胃袋フィールドノート河南編
第 5 章 現代中国建築
中国美術学院象⼭校区
論考 同源異構̶̶ ペイ/ワン・シュウ/リュウ・ジャークン
陽朔シュガーハウス
論考 陽朔糖舎̶̶ 産業遺産から読む現代中国建築
第 6 章 広⻄壮族⾃治区
漓江
晒⾐節
⽥間閣
断章 壮族の⼭歌
東海⾷聞録 僧侶の胃袋フィールドノート広⻄編
参考⽂献
執筆者⼀覧
撮影・提供