「都市の現象というものは、簡単に測定して正確に数値化できるものから、どんな形でも説明がつかないように思えるものまで、実に幅広い範囲に分類し得るものである」。
慶應義塾大学で教鞭をとるダルコ・ラドヴィッチ教授が中心となり、この「都市」の質に迫ろうと試みる「Measuring the Non-Measurable(Mn'M)」プロジェクト。
本書は、2011年に開催されたMn'Mシンポジウムに招聘された、世界10都市の専門家、研究家らによる、そうした都市を巡る議論をまとめた1冊。
バンコクの不動産広告に着目した研究、バルセロナの都市計画の今、観光客でにぎわうコペンハーゲンの都市・ニューハウンの魅力とは何か、ヨーロッパとは異なる東京の大都市と下町の都市構成・・・各著者が自由な筆で、とらえどころのない「都市の強度」を思考する。
日本語・英語
136頁・257×183mm・2013年