アルヴァ・アアルト(二十世紀の失われた建築シリーズ:01)
¥3,700(税込)
●リュングビュー・トーベック市営墓地・葬儀場コンペ案、デンマーク、1951-1952
スペインの住宅省が2004年にマドリッドで企画した展示シリーズ。二十世紀の巨匠による未完の建築プロジェクトや、破壊・改変されて往時の姿を見る事ができないプロジェクトについて、図面や写真、文献資料などから丁寧に復元研究を行った。それぞれのプロジェクトに、研究者や建築家がプロジェクト・ディレクターとして採用され、展示のために本格的な復元模型や図面も作成。
デンマーク人建築家ジャン=ジャック・バルエルとともに提出したコンペ案。計画地は緩やかに下る扇状地が二つ並んだ特殊な地形を持つ区画で、その頂上にタイプの異なる葬儀場を二つ設けている。初期案では葬儀場は分かれた二つの建物であった。また、棺を動かすのに機械的方法を取らないなど、アアルトのヒューマニティを垣間見ることができる。初期案についての記述も掲載されており、プロジェクトの変遷を丁寧に辿ることで、アアルトの建築的解決を明らかにしている。
英語/スペイン語
60頁・210×160mm・2004年